皮膚の感染症は、ウイルス、細菌、真菌、または寄生虫によって引き起こされます。感染によって、皮膚に炎症、発疹、かゆみ、痛みなどの症状が現れることがあります。

まず、高齢者の集団生活の場である高齢者施設などでは大きな問題となっている疥癬について詳しく説明し、そのあとで、上記の一般的な皮膚感染症の感染源ごとに簡単にまとめました。

次に、一般的な皮膚の感染症について、感染源ごとに順次説明していきます。

1.細菌感染症

• 蜂巣炎(蜂窩織炎): 細菌が皮膚の深部に感染して、赤く腫れた領域が発生し、痛みを伴います。放置すると、重大な合併症を引き起こす可能性があります。

• とびひ(伝染性膿痂疹): 特に子供に多い、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が原因の感染症で、かゆみと水疱が特徴です。

2. ウイルス感染症

• ヘルペス: 単純ヘルペスウイルスが原因で、口元や性器周辺に水疱ができる感染症です。

• 水痘(みずぼうそう): 水疱性の発疹を引き起こすウイルス感染症です。免疫が低下している人に感染すると、重篤になることがあります。

3. 真菌感染症

• 水虫(白癬): 足、爪、皮膚の一部に真菌が感染することで起こる感染症です。かゆみや皮膚の剥がれが見られます。

• カンジダ症: カンジダという真菌によって引き起こされる感染症で、口内、皮膚、性器に影響を及ぼします。

投稿者

cooter@

大阪大学でウイルス学を専門にしていました。大学を定年退職後はワクチンメーカー、そん後は地方衛生研究所、そして大学発ベンチャー会社と勤め、現在は完全退職(大阪大学名誉教授)です。

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